私が鬱になった理由

「過重労働」があったとか
「パワハラ」や「いじめ」を受けたわけではありません。

でも鬱になってしまいました。

鬱になる前の私

当時の役職は課長。総務人事課の責任者。
会社は東証プライム上場グループ企業の子会社。
出世コースにも乗っかっていた。
グループからも会社からも上司からも期待されていた。

 

入社したときは営業職で入社しましたが、
組織改編のタイミングで管理事務系の部署に異動。

 

管理事務という内側の部署に異動すると
内側からは会社が隅々まで見えました。

 

色んなことが気になるタイプだったので
他の人が気づかない会社の問題がたくさん見えました。

 

異動後すぐ2年連続で年間500万円の経費削減案を企画して成功させました。
FAXでやり取りしていた報告事項をWEB上で完了できるようシステム化しました。
手計算で行っていた集計ものを自動でできるようプログラム組みました。(たくさん)
親会社に基幹システムの改修案出しました。
などなど

 

バリバリ働い
バリバリ結果出す。

イケイケどんどんでした。

 

色々な業務改善が評価されて管理職に。
総務人事課の責任者になりました。



 

鬱になったきっかけ

グループ全体的に「職場環境の改善」がクローズアップされ
「サービス残業の撲滅」「定時退社励行」「有給休暇の取得推進」
などが目標の一部として、グループ全体で取り組みが始まりました。

 

親会社から厳命が下りました。

平均の退勤時刻は〇〇:〇〇
週一回は定時退社
平均の有給休暇取得率は〇〇%
と目標値だけが言い渡される。

「やり方や手法、方針は各社で考えろ」です。

 

手始めに月に一回集計していた勤怠状況を
毎日確認できるよう
にしました。
月中で手を打たないと間に合わないとの考えです。

誰が今この時点で平均退社時刻は〇〇:〇〇、定時退社〇回、有休消化率〇〇%などなど5分で詳細な勤怠状況が把握できるようにプログラム。
毎日現場に状況を通知して改善を喚起しました。

 

突然現場の業務内容が変わるわけでもないのに

個人に対して

あなたは退社時刻が〇〇:〇〇です。
あなたの定時退社〇回です。
あなたの有休消化率は〇%です。
改善してください。

毎日指摘があるので
現場社員からの反発はすごかった。

責任者、所長、エリア長、部長職に対して

あなたの部署は平均退社時刻が〇〇:〇〇です。
あなたの部署は定時退社平均〇回です。
あなたの部署は有休消化率は〇%です。
改善してください。

と指摘、会議の場でも追及して
役職上位者から目を付けられました

「お前の仕事だろ!」って怒鳴られました。



 

その他経営層から
〇〇:〇〇にパソコンを使えないようにしてはどうか

〇〇:〇〇に事務所の照明落ちるようにしてはどうか
との意見がでます。

どんどん現場をがんじがらめにしていきます。

実行するのは私です。

 

すべての矢面に立ったのは私でした。

現場社員が本社へ怒鳴り込んできて
不平不満を爆発
私と当該社員を上司が仲裁する事もありました。

 

もともと営業の私には現場がどれだけ大変か分かっています。
こころの中では現場の味方をしたかった。
しかし立場的にそれは出来ませんでした。

 

でも完璧主義の私には与えられた目標値を達成できないという選択肢もありません。

私の中にも二人の自分がいました。
自分自身が二人の自分に板挟みでした。

①現場の社員を第一に考えて、現場にあった取組をしろ!
②総務人事課の責任者として責務(数値目標の達成)を全うしろ!

あえて言うなら相反する目的に

自分が自分にパワハラしてました。
自ら逃げ道をなくしました。

 

このほかにもグループ全体の取り組み
「事故を減らせ」「安全運転させろ」
「労災減らせ」「安全配慮義務行使しろ」
などなど

 

経営層と打ち合わせをして
社有車にGPSをつけたり
WEB上で危険運転の警報つくようにしたり
社有車の傷、へこみすべて調査したり

いろいろ行いましたが
がんじがらめの実行役はすべて私です。

 

上司たちの期待に応えなければという気持ちも常にありました。
が、現場に寄り添いたい気持ちもありながら
現場からの批判を一身に受けることに限界が来ました。

責任者を下ろしてほしいとお願いしましたが受け入れてもらえませんでした。

鬱になった私

見る見るうちに仕事が手につかなくなりました。

あり得ないミスをするし
報告もままならない。

以前は失敗を隠すようなことをしたことが無かったけど
上司に言えなくなりました。
そして
ある日突然会社に行けなくなりました。

 

プロフィール

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