なぜ
なぜ私が鬱になったのか。
「過重労働」があったとか
「パワハラ」や「いじめ」を受けたわけではありません。
でも鬱になってしまいました。
当時の役職は人事総務課の責任者。
会社は東証プライム上場グループ企業の子会社。
出世コースにも乗っかっていた。
グループからも会社からも上司からも期待されていた。
入社したときは営業職で入社しましたが、
組織改編のタイミングで管理事務系の部署に移動。
管理事務という内側の部署に移動
内側からは会社が隅々まで見えました。
子供のころから色んなことが気になるタイプだったので
他の人が気づかない会社の問題がたくさん見えました。
子供のころから完璧主義だったので
気になったら改善せずにはおれませんでした。
まさにバリバリ働いて
バリバリ結果出す。
色々な業務改善が評価されて管理職に。
総務人事課の責任者になりました。
このころからグループ全体的に
「職場環境の改善」がクローズアップされはじめ
「サービス残業の撲滅」「定時退社励行」「有給休暇の取得推進」
が目標の一部として、親会社から厳命が下りました。
平均の退勤時刻は〇〇:〇〇
平均の有給休暇取得率は〇〇%
と目標値だけが言い渡される。
とはいえ突然現場の業務内容が変わるわけではありません。
現場社員からの反発はもちろんありました。
そして矢面に立ったのが私でした。
「すぐに変わりっこない」
と分かっていても、取り組まないわけにはいきません。
私「今日は定時に帰りましょう」
現場「自分でやってみろよ」
上司「今日はみんな帰ったか?」
私「残っている者も一定数います」
上司「何とかしないとな」
私「はい」
会社と現場の板挟みです。
もともと営業の私には現場がどれだけ大変か分かっています。
こころの中では現場の味方をしたかった。
でも立場的にそれは出来ませんでした。
このほかにも
「事故を減らせ」「安全運転させろ」
「労災減らせ」「安全配慮義務行使しろ」
などなど
「職場環境の改善」はとても良い事ですが、
突然変わるのは不可能です。
現場の社員と何度も言い合いになりました。
会社の上からは「目標どうするんだ」って言われました。
板挟みな状況は深くなるばかり
ですが私の中にも二人の自分がいました。
自分自身が二人の自分に板挟みでした。
①現場の社員を第一に考えて、現場にあった取組をしろ!
②人事総務課の責任者として責務(数値目標の達成)を全うしろ!
あえて言うなら相反する目的に
自分が自分にパワハラしてました。
自ら逃げ道をなくしました。
見る見るうちに仕事が手につかなくなり
ある日突然会社に行けなくなりました。
精神科を受診し休職することに…。
障害者雇用を担当していたので
精神科を受診することに抵抗がなかったのが救い。
「もっと柔軟に考える事ができていればな」って思います。
そして、期待は裏切ってしまったけど管理職は外してもらってゆっくり勤務中。
収入はかなり減りました。
こんなことで?
って思われるかもしれませんがこれが私が鬱になった理由です。