精神障害者の仕事の探し方（当社の採用活動）

精神疾患の採用担当が考える会社目線からの障害者雇用

気を悪くしないでください。

企業は障害者の方（手帳をお持ちの方）を雇用しなくてはなりません。
規模によって雇用しなくてはならない人数が決まります。
もちろん当社も障害者の方を雇用しております。
精神障害者の方も勤務していただいてます。
どうやって障害者雇用を進めているか書き留めます。

私は人事総務課で勤務していましたので、実際に障害者雇用にかかわっておりました。
企業は障害者の方を雇用するために以下のような活動をしています。

どの仕事の探し方が良いかご参考にしていただければと思います。

採用活動について

ハローワーク

ハローワークには障害者専用の求人登録ができます。当社も登録しています。
通常の求人登録と手続きはほぼ同じです。

ハローワークで障害者雇用専用の
求人窓口を利用されたことがある方もいらっしゃると思います。

私の経験からの私見です。

ハローワークの担当の方は求職者の方の、
病状をあまり把握されていない印象があります。

ハローワークから電話がかかってきて
「御社を検討したい方がおられます」とのお話
「求職者の方はこういう希望（電話が苦手とか）があるようです」と伝言ゲーム。
こちらは「ひとまず履歴書をご送付ください」となります。

それでいて面接すると「採用」「不採用」の結果について報告を求められ
会社としてはもう少しいいやり方ある気がするなと思います。

失業手当等の問題で登録して就職活動しなくてはというのはありますが…。

ただ、ハローワーク経由の採用実績はあります。

ハローワーク主催の会社説明会

私の地域だけかもしれませんが
ハローワーク主催で障害者の方向けの会社説明会があります。
新卒採用の会社説明会とほぼ同じようなものです。（コロナで近年は実施、不実施があります）

これも私の私見ですがこれはとても有益です。

求職者さんにとっては一度にたくさんの企業の情報を得ることができます。
新卒採用と遜色ない数の企業が参加してます。

会社にとっては当日直接求職者の方とお会いして会話ができます。
人柄や症状、得意不得意いろいろ確認して
求職者の方にも当社の情報を提供して
そのうえで後日正式に面接しましょう。

となります。

当日面接する面接官、採用決定権者に事前に情報提供して面接が行えるので効率が良いです。

この説明会では何人もの方の採用実績があります。

養護学校からの紹介

残念ながら当社では養護学校からの紹介での採用実績がありません。
養護学校からご紹介頂く方はほぼ身体障害の方です。

養護学校に通われている方は
身体では車いすが必要な方だったり
手話でのコミュニケーションが必要な方だったり
我が社の受け入れ態勢が整っておらず
すべて当社の問題で採用が困難なケースです。

当社は自社ビルなのですが
車いすでトイレに行ける同線がない等の問題があり
今後の課題です。
病気になる前に手話の勉強をはじめましたが
病気になってからやめてしまいました。

就労移行支援事業所からの紹介

これも私の私見ですが、とても助かっています。

いくつかの事業所さんとお付き合いさせていただいてますが、どこも良心的です。
採用の面接に同行してこられる事もあります。

採用後1年間は定期的に会社に訪問されて
本人の就業状況を確認していただいたり。
本人が会社に言いづらい事を聞いてくれたり。
就労の定着にご協力いただいています。

※やはり定着率は高い印象です。

会社にもご本人にも頼りになる存在です。

ご本人の退職時にまで同行してこられ
退職日をいつにするかなど一緒に打ち合わせ頂いたこともあります。

私なら就労支援事業所経由で就職するなと思います
あくまで私の私見です。

障害者の転職エージェントからの紹介

これは私の会社では利用したことがありません。

ですので、会社目線からどうこういう事が出来ません。

ただ、いろいろご提案頂いたことはあります。
こちらの要望と求職者さんの要望とをマッチングしていただけるとのこと。とてもありがたいです。
まず、ミスマッチのリスクはかなり低減できるのではないかと思います。

私個人としては利用したかったのですが、費用面で会社から許可が出ませんでした。

求職者も会社もうれしいのが一番

あくまで当社の実績を踏まえた私の私見です。

養護学校からの採用は我が社の不備で採用実績がありません。
また、障碍者の転職エージェントからの紹介も実績がありません。
おすすめ欄に入れられず、すみません。